EzoGP Team Blog

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EzoGP Projectについて (2009/03/26)

posted tetsuya_odaka

EzoGPプロジェクトを訪れた方は、「変な名前のプロジェクトだ」と思われたに違いない。

このEzoGPプロジェクト、最初は、「Ezo Green Preservation Project(北海道の緑を保存するプロジェクト)」であった。2008年秋に北海道を訪れた際に、mezawa氏とこのプロジェクトの名前をきめなくちゃね、と話していて、冬に向かおうとする北海道の自然を目の当たりにして、思いつきで決めた。

この名前は、The Kinksの「The Village Green Preservation Society」から一部をいただいたもの。自分の大好きな北海道の雄大、かつ牧歌的な風景と、The Kinksの同名アルバムが「なんとなく」オーバーラップした結果の産物。頭にEzoをつけたのは、mezawa氏のアイデアだ。

プロジェクトを公にするにあたり、オープンソースソフトウェアの開発プロジェクトに、「Green Preservation」という書くのは誤解を生むであろうため、頭文字のみ残して「EzoGP」をプロジェクト名とした。

さて、リーダーとしては、プロジェクトの方針であるとかについて語らなくてはならないのだろうが、あまり、そういったことから書き始めたくない。

Cloud Computingという言葉が市民権を得ている。

いつもながら、日本人には考え付かないCoolな言葉だな、と思う。Web2.0も(語呂が悪いにも関わらず)大流行し、「なんとか2.0」という言葉が世に氾濫した(している)。Web2.0の登場の際に、フォークソノミーという概念を知って、これがWeb2.0の本質だと、自分のブログに書いた記憶がある。これに関連して、del.icio.usFlickrで、Tag Cloudという表現方法が一般化した。Cloud Computingの「Cloud」もここから来ているのかもしれない。

Sun が提唱した「Network is the computer.」が具現化されたのが、Web2.0であるとすれば、Cloud Computingはそのプラットフォーム上で形成された「見えないインフラストラクチャ」である。これが、Cloudyな話ではなく、安価で提供されているというShinyな話であるのも、また、Coolな所以である。

Cloudは、相手がみえない、ということであるから、これは、「距離が0である」ということと等価である。

つまり、コンピュータ・エンジニアは、この時代において、「無限の宇宙」を手に入れた、のである。

多くの優秀な技術者が、「企業に囲われている」日本において、この認識は特別に重要である。

また、このCloudを支える多くのOSSの群れは、具体化された人類の叡智と善意の結晶である。

リチャード・ストールマンが、コンピュータにパスワードをかけることさえ嫌い、その著書「フリーソフトウェアと自由な社会」で著した「善意」が、長い年月を得て、具現化されたものなのだろうと思う。

この「無限」を手に入れるには、一つの条件がある。

それは、執念深く行動すること。この一点につきる。

EGPはそういったメンバーによって構成される、「無限の探索者」たらねばならない。