EzoGP Team Blog

Efficient for Web development recording activities.

小さなことからコツコツと

takuji_mezawa

いつ頃のものかは記憶にないのだが、フィードから、CPANのOSSプロジェクト(日本)の運営が上手くいっていないという記事を拾い読みをしたことがある。我々のEzoGPも決していい状態ではない。誤解のないようにしたいのは、EzoGP内部が上手くいっていないという意味ではなく、活動スピードがそれほどでもない、という意味だ。

これは、致し方のないことで、理想と現実のハザマというべきなのかもしれない。(メンバー全員が本業を持っている)


さて、前回のOdaka氏のログに関連した内容を、今回のログとしよう。

オープンソースの利用状況

フィードから拾った記事に、「オープンソース導入調査:コミュニティーより商用サポートを望む」というのを読んだ。(詳細は、サイトを読んで欲しい。)

これは米OpenLogicが発表したもので、要約すると、


多くの企業がオープンソースソフトウェアの利用にオープンだが、68%がコミュニティではなく、ベンダーのサポートを望んでいるという。

ということらしい。

おそらく米国の状況なんだと思う。見当違いかもしれないが、だとすれば日本ではもっと少ないうえに、ベンダー依存率は高いものになっているのではないだろうか。

企業が商用サポートを望む気持ちは少なからず理解はできる。が、どうだろう。それは単に、危険を外部へ切り出しているだけのことなのではないだろうか?おそらくはそれほど単純なものではないと思うが、どことなくそんな感じを私は受けてしまう。企業がオープンソースに「オープン」なのは、コスト削減の一貫だろう。

そんなところに、数年前から出始め、最近では最もホットなワードでもある「クラウド」だろう。設備投資の冷え込みや(内製化による)システム開発案件の減少などが、ここのところ顕著なとき、光明とでもいわんばかりに、IT系サイトの記事は、このワードで花盛りだ。

しかし、企業がオープンソースや(プライベート)クラウドを有効に活用するためには、よりオープンソースへの理解とそれに従事する技術者への理解や重要性、将来へのビジョンを本気で意識しなければ難しいと、私は思っている。単なるコスト削減や利益追求だけの理由では、失敗の道に乗るだけのように感じてならない。

ある意味、社会的貢献のエッセンスもこれに含まれているように、思われるのだ。

資源投棄

非常にもったいない話だ。Odaka氏のログにもあるように、まさに「負の循環」だ。

一時期、TVコマーシャルなどで、リサイクルPCというものがあったように記憶しているが、どうなったのだろうか。正等に運営されているのだろうか?それとも企業ベースの責任での活動なのだろうか?

フィードから拾った記事に「オープンソースのBeOS互換OS "Haiku"、初の公式開発版リリース」というのを読んだ。(詳細は、サイト読んで欲しい。)

BeOSは個人的には懐かしいOSだ。出始めの頃は「ぷらっとフォーム」からでないとDWできなかった、珍しいOSだった。このHaikuというOS、 MITライセンスで開発されており、一般的なx86アーキテクチャPCで動作するらしく、Firefoxやメールソフト、まり地メディアプレーヤーなども開発中らしい。さらに、システム要件は、128MBメモリ以上で、Petium Ⅱ 400MHz程度のCPU、600MB以上のHDDで動作確認できている、という。

どうだろうか。このスペックマシンは数世代前のPCスペックではないだろうか?

さらに、今年末くらいには、GoogleからChrome OSがオープンソース化されるというアナウンスもある。こちらはどれほどのスペックを要求されるのか不明ではあるが、遊休リソースを活用できるような気配があるようだ。Chrome OSは、文字通りOSで、OS上ではGoogle Chromeが動作し、ブラウザ上で何でも動かしちゃえ、というもの。CやC++を実行させるためのNaCLIも開発中だそうだから、ブラウザを使っているのか何なのか分からないくらいにシームレスになるとうことらしい。WebOSなんてもんじゃあないだろうな。

こんな具合に、OSSを有効に活用することで、捨てなくてもいい資源が沢山ある。

もっと、OSSに意識を傾けて欲しい。

知恵を搾り出せ

こんな風に、色々に目を意識を向けることで、有益な事柄が、存在している。社会貢献というと、大それている感じもしないでもないが、ちょっとしたことであれば、企業レベルなら直ぐにでもできそうなことが沢山あるのではないだろうか。

Odaka氏が言う、


社会的影響力の大きな機関である企業は、OSSを利用して、それを社会にアピールすることで社会に貢献できる

ということは、非常に本質的なことなのではないかと、そう思うのである。