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マラソンランナー

tetsuya_odaka

マラソンランナーの孤独、という小説がある。
読んだのは、中学か高校のころだから15年以上も前。田舎の本屋の棚の中で、ひときわ魅力的なタイトルに見えた。

コーダーは孤独と仲良くならなければ、やっていけない。そもそもが、そういう仕事である。
先のログで、「ソフトウェアは第3者の視点でのみ評価される」ということを書いた。これと裏表に、自己に対する猜疑心とそれを乗り越えるための精神がなければ、ソフトウェア開発者はつとまらない。成果をあげるための必要条件である。

アジャイル開発論で登場するチームスピリットとは、これを乗り越えた上での協調関係に他ならない。スクラムを真似て、スタンドアップミーティングをしても、その後待っているのは、孤独なコーディングなのだから。

それじゃぁ、うかばれない、と言う向きもあるかもしれない。
だが、そもそもがそういう仕事なのである。自己満足と自己への猜疑心、自己嫌悪。これらを自分の中でうまく料理しなければならない。

ギブ・アンド・テイク?
そもそも、そんな考えはありはしない。